~ 猫の免疫力向上 ~
猫用アロマテープって何?
うるの首にはアロマテープが巻いてあります。(※これは2008年に享年18歳で身罷った“うる”の生前の記事です)
猫を飼っている人なら、猫エイズという病気はご存知ですよね。猫の後天性免疫不全症候群です。
数年前、この病気の特効薬として獣医学会で『アロマテープ』が発表され、市販されました。免疫力の低下した猫にこのテープを使用すると、アロマ成分が猫の体に浸透して、免疫力をUPさせるというスグレモノなのです。
いわゆるアロマテラピーというやつですね。
そのテープを猫エイズではない“うる”が何故つけているのかと言うと、普通の猫が罹らないような奇妙な皮膚病を治療するためです。
一番懐いていた茶太郎が1997年秋に16歳半で死去して落ち込んでいたところへ、若猫“太郎”と“まめ”が家に入ってきたことが、超神経質なあのコにとってはものすごいストレスだったようで、突然、顔の毛が抜け落ち、皮膚が黒く変色するという獣医の先生もビックリの、前代未聞の皮膚病を発症したのでした。
皮膚病を起こした菌はどこにでもいる真菌でした。
普通、猫は常在菌ごときに感染するようなヤワな生き物ではありません。それが免疫力が低下したために発症してしまったのです。
獣医の先生があらゆる治療を施してくださいましたが、一進一退でなかなか治らず、あとは“うる”の持っている自己免疫力をUPさせることで菌に対抗するしかない…ということになり、『アロマテープ』の使用に踏みきりました。
アロマテープの威力はすでに“茶太郎”で経験済みでしたので、こちらからも先生に是非〜とお願いしたのです。
その結果、あれよあれよという間に皮膚病が治っていくではありませんか〜〜(^◇^)/
その素晴らしい効き目に、おもわず狂喜乱舞してしまいました。
元通り毛も生えてきましたが、このテープを巻いていると体調がいいらしいです。
茶太郎くんとアロマテープ
ひばりが丘動物病院でアロマテープを使用した第一号の猫は、うちの茶太郎でした
彼は13歳の秋に癌のために脾臓を摘出する手術を受けました。
手術は成功して元気になったのですが、なにぶん高齢だったので年をおうごとに体力の低下は進んでいきました。(でも、とっても元気でした)
それから数年が過ぎた3月のある日、TVで猫エイズの特効薬である『アロマテープ』のニュースをみた鷲尾は、10日おきに往診に来ていただいていた先生にその話をしてみました。
間もなく『アロマテープ』が我が家にやってきました。先生が調べてくださって、もしかしたら茶太郎の自己免疫力をUPさせるのにも効果があるかもしれないと、試しに使ってみることになったのです。
テープを首輪に巻くだけという超簡単な方法なので、猫も人間も負担はありません。テープからは微かにユーカリの香りがしますが、基本的にハーブなので人間は気にはならないです。(猫はとっても迷惑そうですが…(^^;))
さっそく茶太郎に似合いそうな首輪を買って巻いてみました。そうしたら、巻いたその日から、茶太郎の毛づやが見違えるほどよくなり、食欲も増加して、元気いっぱいになりました。
数日後に往診に見えた先生も驚いておいででした。
(茶太郎の場合は、強化治療としてアロマテープ+猫インターフェロンの投与もしました)
さすがに寄る年波には勝てず、茶太郎は16歳半で永眠しましたが、もしもアロマテープをしていなかったとしたら、彼はその歳まで生き永らえることは出来なかったでしょう。
テープをする前はヨレヨレしていたのが、巻いたその日からシャッキリ…だったので。
先生のお話では、猫エイズだけではなく、癌の進行抑制・皮膚病・歯槽膿漏などにも効果があるそうなので、もしもお宅の猫ちゃんがこういう病気でお悩みでしたら、かかりつけの獣医の先生に相談なさってみてはいかがでしょうか。
うちの子たちが何故首輪ではなく、ネット包帯なのか…といいますと、今まで首輪をしていなかった茶太郎くんは、元気が出てきた反面、首輪がムレたのか首周りの毛がぐるっと抜けてしまいました。
(せっかく首輪をするんだから、かっこいいのをと思った飼い主の親心がアダに……)
それからいろいろ試行錯誤を繰り返し、結果、通気性のいい指用のネット包帯に辿りついたのです。ネット包帯にしてからはハゲなくなりました。その教訓からうるもネット包帯の首輪をしているのです。我が家では見た目よりも『健康』重視です。
ご使用前にお読みください
●人間と同じように猫にも個体差があります。中にはアロマテープが体質的に合わない子もいますし、すべての猫に効くという訳でもありません。
●使用後に異常が現れた場合は、なるべく早くかかりつけの獣医の先生にご相談してください。
●私共は、有効的な治療法の選択肢の一つとしてこういうものがあるんですよ…とご紹介しているにすぎませんので、ご使用後に異常が発生した場合でも一切責任を負いません。あくまでも飼い主の判断で決めてください。