ベラドンナドール ~Belladonna Doll
STORY
FBI特別捜査官のジョージ・アレッサンドロ・グレインは、謎の手紙を残して消息を絶った相棒ハリソンを捜しに、中国返還前の香港を訪れた。
そこで暴漢に襲われた女物のチャイナドレス姿の美少年ケン・エンリル・エドワーズを救い、なりゆきで一夜を共にする。
香港有数の富豪の一人息子でありながら、淫らで自由奔放なケン。下肢に見事な刺青の蛇を棲まわせ、時には父が経営する男娼館で客をとることもあるという。
そんな彼に振り回されて、時には辟易しつつも次第に惹かれていくジョー。二人はたちまち深い仲になり、昼夜を問わず濃密な情事を重ねた。
そんな彼らを冷ややかに見つめる人物がいた。
エリオット・ウォン・エドワーズ。ケンの父親だ。
肉体関係を持ち、性奴としてケンを調教をしたエリオットは、ジョーの素性を知り、その存在を危険視する。
彼には実業家という表の顔の他に、香港黒社会の頂点に君臨する冷徹な帝王『夜の王』の顔があった。そして愛息ケンの正体は、彼に飼われた華麗な暗殺者ベラドンナドールなのだ。
エリオットの苛立ちを知りつつも、ケンはハリソンを手にかけたことを隠したまま、ジョーとの逢瀬を続けている。
業を煮やしたエリオットは、ジョーを自宅に招いたその夜に別の客も招き、彼らにケンの肉体を提供する。また、男娼館からの脱走を企てた少年の処罰にケンを立ち会わせ、更に警告を発した。
…たとえ息子であっても、自分に逆らえば容赦はしないと。
そして、ケンの肉体に新たな刺青を彫り、正体に気付いたジョーの暗殺を命じる。
※ケータイ&PC配信用に大幅に加筆した改訂版
※単行本にはない新シーンあり
概要
【著者】:鷲尾滋瑠
【表紙画】:鎌田幸美
【作品初出】1992年夏:同人誌
【単行本初出】1993年2月(青磁ビブロス刊)
【電子書籍版元】ぶんか社
【レーベル】ぶんか社デジタル文庫(ぶんか社BLノベル/GUSHデジタル文庫)
【配信デバイス】ケータイ・iPad・iPhone・iPod-touch・Androidスマホ&タブレット端末・PC