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花蔭の迷夢(はなのゆめ) ~淫獄に囚われた桜花
~挿話・雪花秘抄


STORY

【 本編:淫獄に囚われた桜花】

 元禄十一年。江戸麹町の一角に“桜館”と呼ばれる中堅旗本の屋敷があった。
 幕府の勘定吟味改役職に就く当主・有馬忠芳には二人の男子があり、長男の真芳はすでに成人し、次男で部屋住み(※1)の真赭丸(まそほまる)は、数えで十六歳になる。
 真赭丸は佐伯隼人(さえきはやと)という青年家臣と身分を超えた相思相愛の関係にあり、二人は家人の目を盗んで、しばしば情事に耽っていた。
 父や兄とは住を異にし、庭に面した離れに身を置く真赭丸の身の回りの世話は、隼人が一人でこなしている。離れには滅多なことがない限り、他の家臣たちは来ない。愛する者に身も心も委ね、真赭丸は穏やかな日々を送っていた。

 ところが、桜が見頃を迎えたある日、真赭丸におもわぬ仕官の話が持ち上がった。父の上役にあたる目付・田辺が、小姓(※2)見習いとして預かりたいと言ってきたのだ。
 端麗希有な若衆(※3)と噂される真赭丸に目をつけた田辺は、彼を色小姓として老中・柳沢保明(※4)に献上し、自分の出世の道具にしようとしていた。
 それをうすうす察していた有馬忠芳は話を断るが、それがもとで田辺の恨みを買い、身に覚えのない罪に問われて他家に幽閉されてしまう。
 有馬の家を断絶から救う手だては、田辺の袖に縋るしかない。兄と家臣たちから、出仕を懇願された真赭丸は、お家のために小姓見習いとして田辺家にいくことを了承する。
 しかし、そこで彼を待ち受けていたのは、淫らな調教の日々だった。

※電子書籍配信用に加筆した改訂版

【挿話:雪花秘抄(電子書店パピレス配信版限定の短編)】

本編より少し前、在りし日の隼人と真赭丸は、日本橋の書籍問屋に本を買い行った。
そこで目にしたのは、淫らな絵草紙―――。

概要

【著者】鷲尾滋瑠
【作品初出】1994年
      青磁ビブロス刊マガジンBE×-Boy
【単行本】1997年3月
      茜新社刊:オヴィスノベルズ
      (「滄の残像」に収録)
【電子書籍版元】茜新社
【レーベル】オヴィスノベルズ
【配信デバイス】ケータイ・iPad・iPhone・iPod-touch・Androidスマホ&タブレット端末(+2014年からPC配信予定)