秋霖の賦(しゅうりんのふ):逆光
※二作品収録
STORY
【秋霖の賦】
旗本の三男坊の成瀬拓馬(なるせたくま)は、厄介者の部屋住みの身分に慣れ、怠惰な日々を送っていた。
金木犀香る秋のそぼ降る雨の中、拓馬は美麗な若衆・紗那王(しゃなおう)に助けを求められた。
何やら切迫した様ではあったが事情がわからぬためになす術もなく、やがて現れた男達によって紗那王は連れ去られる。
彼らの様子が気になった拓馬は後を追い、不動堂で仕置きと称して淫らに弄ばれる紗那王の姿を覗き見て愕然とする。
紗那王は嗜虐癖のある武家相手に門戸を開く、特殊な茶屋『桂月屋』に飼われた蔭間(かげま=男娼)だった。
【逆光】
馨(きょう)が高校2年の春、突然、母が再婚をした。
相手は馨が幼いころから憧れていた4歳年上の早良木皇紀(さわらぎこうき)の父だった。
皇紀と兄弟になることを心から喜んだ馨だったが、なぜか皇紀は馨と颯子に対して激しい拒絶の態度をとり続けた。
困惑する馨に皇紀は衝撃の事実を伝える。
※ケータイ&PC配信用に加筆した改訂版
概要
【著者】:鷲尾滋瑠
【表紙画】:魔木子
【作品初出】秋霖の賦(1996年スコラ刊青蘭4〜6号連載)
逆光(1998年二見書房刊Charade-25号)
【電子書籍版元】ぶんか社
【レーベル】ぶんか社デジタル文庫(ぶんか社BLノベル/GUSHデジタル文庫)
【配信デバイス】ケータイ・iPad・iPhone・iPod-touch・Androidスマホ&タブレット端末・PC